国連環境計画(UNEP)は6月28日、アパレル企業向けのサステナビリティ・コミュニケーション解説ガイド「Sustainable Fashion Communication Playbook」を発表した。国連気候変動枠組条約に基づくアパレル業界の気候変動憲章「Fashion Industry Charter for Climate Action(ファッション業界気候行動憲章)」と共同で作成した。
【参考】【国際】「ファッション業界気候行動憲章」制定。アパレル大手40社以上が署名。日本ゼロ(2018年12月14日)
今回の発表は、アパレル企業の主にブランドマネージャー、広報、宣伝、販促等の対外コミュニケーション部門を対象に書かれている。「偽情報やグリーンウォッシュへの対抗」「過剰消費を助長するメッセージの削減」「消費者に対する持続可能なライフスタイルへの共感向上」「政策アドボカシー推進」の4つのテーマを通じてアクションする方法を提示した。
戦略的コミュニケーションの要点としては、まず、科学的根拠の理解から開始。次に、社内の文化改革を行い、消費者の行動変容に向けたアクションや、ブランド価値の再構成を実現。最後に、政策の追い風を受けるための政策アドボカシーを行うべきとした。この3つのステップに関し、8つの行動原則を提示。コミュニケーション部門の現状をチェックできるようにもした。
科学的根拠としては世界の二酸化炭素排出量の最大8%、海洋へのマイクロプラスチックの年間流出量の9%、年間215兆lの水を消費していることや、市場の過剰な消費行動を転換する必要があることを紹介した。
(出所)UNEP
【参照ページ】UNEP and UN Climate Change provide fashion communicators with practical guide to contribute to sustainable change
【参照ページ】Sustainability and Circularity in the Textile Value Chain - A Global Roadmap
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら