英訴訟投資ファンドのアリスタータ・キャピタルは7月7日、初の「インパクト訴訟ファンド」として、「アリスタータ・インパクト訴訟ファンドI(AILF I)」の初回クロージングを発表。約4,000万ポンド(約75億円)の資金を調達した。
訴訟投資ファンドとは、訴訟を起こす人に資金を提供する「訴訟資金調達」分野に投資するファンド。勝訴した際の賠償金等の一部をリターン原資とする。訴訟資金調達は、過度な訴訟社会を煽るという否定的な見方がある一方、本来提訴できるはずなのに泣き寝入りを強いられている社会的弱者を支援するという社会的意義もある。
今回のインパクト訴訟ファンドは、人権、環境・気候変動、平等、先住民の権利等のESGの分野で訴訟資金調達を支援するとともに、得られたインパクトを測定することをコミットしている。訴訟人や法律事務所の訴訟案件に投資する。ファンド運営をサポートするため、法律専門家で構成される投資委員会と、多様な課題分野の国際的なオピニオンリーダーで構成されるインパクト諮問委員会も設置する。
今回出資をリードしたのは、カプリコン・インベストメント・グループのサステナブル・インベスターズ・ファンドと、ジョージ・ソロス氏が1997年に設立したオープン・ソサエティ財団傘下のソロス経済開発基金(SEDF)。他にも財団やファミリーオフィスが出資の中心となった。
【参照ページ】Aristata Capital Completes 1st Closing of Impact Litigation Fund Dedicated to Driving Positive Social and Environmental Change
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