英金融当局のFCA(金融行為規制機構)は、ESG評価・データプロバイダー向けの自主的な行動規範案を発表した。10月5日までパブリックコメントを募集する。
今回の行動規範策定は、証券監督者国際機構(IOSCO)が2021年、ESG評価機関やESGデータプロバイダーに関する勧告を採択したことに基づくもの。同様の行動規範策定は、日本がすでに完了。他にはシンガポールとカナダでも策定作業が進んでいる。
【参考】【国際】IOSCO、ESG評価に関する勧告採択。当局、評価機関、市場関係者、発行体向け(2022年11月23日)
【参考】【日本】金融庁、ESG評価・データ提供機関に係る行動規範を公表。投資家と企業にも提言(2022年12月20日)
【参考】【シンガポール】通貨監督庁、ESG評価機関・データ向け行動規範案発表。7つの原則(2023年7月2日)
FCAは2022年11月、英国金融業界団体TheCityUKと、英シティ・オブ・ロンドン自治体(シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション)に対し、行動規範の策定のための合同組織を作るよう要請。それに基づき、両者は「ESGデータ・評価行動規範ワーキンググループ(DRWG)」を組成し、今回の行動規範案を策定した。
同行動規範は、「グッド・ガバナンス」「品質」「利益相反」「透明性」「機密」「エンゲージメント」の6原則で構成。推奨されるアクションについても詳述した。
また同行動規範は、適用されない組織も明確化。信用格付、企業グループ内でのみ使用されるESGデータプロバイダー、ESGコンサルタントに対しては、適用されないと明記した。
【参照ページ】Consultation on Draft Code of Conduct for Environmental, Social and Governance (“ESG”) Ratings and Data Product Providers
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら