決済世界大手米マスターカードとデンマークのフィンテック・スタートアップSubaioは6月29日、北米と欧米の銀行に提供しているオンライン・バンキング管理ツールで、ユーザーが契約しているサブスクリプションサービスを可視化と退会を容易に行える機能を開発したと発表した。
Subaioは、2016年創業。2020年には、マスターカードのスタートアップ・インキュベーション・プログラム「Start Path」に参画している。マスターカード傘下のオープンバンキングaiiaとも協働し、金融機関の信用調査の自動化を進めている。
マスターカードとSubaioは今回、ユーザーがデジタル・バンキング・プラットフォーム上で、契約中のサブスクリプションサービスを確認できるソリューションを開発。サービス別にアプリにログインすることなく、単一プラットフォーム上で直接サービス退会をできるようにした。金融機関は単一のAPIを通じ、ユーザーが、サブスクリプションの管理や、デジタル領収書の発行、加盟店の詳細を表示する機能を提供することができる。
サブスクリプションサービスへの契約は、米国だけでも消費者全体で平均12件、ミレニアル世代では平均17件と活況。2025年までに経済規模が1.5兆米ドル(約217兆円)に達すると予測されている。
一方、消費者にとっては多くのサブスクリプション契約の追跡や停止等、管理が困難になってきているという課題も指摘。消費者の適切な利用額管理は、金融機関にとっての運営コスト削減、加盟店とクレジットカード発行会社の係争コスト回避、コールセンターの負荷軽減につながるとした。
【参照ページ】Mastercard launches subscriptions control solution
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