仏環境サービス大手スエズ傘下の英廃棄物管理スエズ・リサイクル&リカバリーUKは6月20日、使用済みタイヤのケミカルリサイクル・プラントを英国で建設すると発表した。ドイツ熱分解スタートアップPyrum Innovationsとの間で、同社が保有する熱分解技術を1年間独占使用できる契約を締結した。
今回建設するプラントは、熱分解リアクター3基で構成。使用済みタイヤのリサイクル能力は、年間約2万tとなる見込み。熱分解技術では、タイヤを熱分解油、カーボンブラック、熱分解ガスに分離。タイヤからの高品質原料の回収に伴う二酸化炭素排出量は、従来型のリサイクル比で最大72%削減できる。熱分解油はBASFがオフテイクし、新たな製品としてリサイクル、カーボンブラックは新たなタイヤ製造に再利用、熱分解ガスは工場の電力として活用する。
Pyrum Innovationsは2008年創業。同社の熱分解技術は特許取得済み。同技術の活用したプラント建設は今回が英国初となる。英国では使用済みタイヤの半分以上がリサイクルされておらず、同社はスエズグループと提携することで、英国に大きな足がかりを掴んだ。
【参照ページ】SUEZ and Pyrum join forces to build a sustainable tyre recycling plant based on an innovative pyrolysis technology
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