持続可能な発展を目指すグローバル企業団体WBCSD(持続可能な開発のための世界経済人会議)は6月2日、サーキュラーエコノミーの国際スタンダード策定イニシアチブ「グローバル・サーキュラリティ・プロトコル(GCP)」の開発の開始を発表した。
今回の発表は、国連環境計画(UNEP)が2022年6月に1972年の国連人間環境会議(ストックホルム会議)から50周年を記念し開催した国際会議「ストックホルム+50」のイベントで提案されていたもの。既存の法令、業界スタンダード、国際協定、製品コードシステム等の枠組みを再編し、同プロトコルを、GHGプロトコルのサーキュラーエコノミー版にしていく考え。
【参考】【国際】WBCSD、国際イニシアチブ「ストックホルム・アクション・アジェンダ」発足。台風の目(2022年6月6日)
WBCSDは、UNEPのOne Planet Network及びGlobal Dialogueと協力し、同プロトコルの開発を進めるワーキンググループを立ち上げる。GCPが国際的に採用されることを目指し、サーキュラーエコノミー型のビジネスモデルへの転換が遅れている要因にもなっている政策とアカウンタビリティの課題に対処するための基本原則の見直しも行う。
WBCSDは今後、WBCSD加盟企業やグローバル・ネットワーク・パートナーとの協働を進める。官民学のステークホルダーからの参画を募集し、2023年第3四半期から会合を開始する予定。
WBCSDは、GCP開発に先駆け、サーキュラー・トランジション指標(CTI)の策定を進め、すでに4.0版が最新となっている。GCPは、CTIをベースにすると考えられる。
【参考】【国際】WBCSD、サーキュラー・トランジション指標(CTI)4.0版発行。サーキュラーエコノミーの国際算定ガイドライン(2023年6月3日)
【参照ページ】WBCSD announces the launch of Global Circularity Protocol to accelerate the development and adoption of circular business models
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