石油化学世界大手サウジ基礎産業公社(SABIC)は5月23日、オランダ太陽光発電パネル開発スタートアップSolargeと協働し、50%以上の軽量化と二酸化炭素排出量25%以上の削減を実現した円形の太陽光発電パネルを開発したと発表した。
Solargeは2018年創業。軽量の太陽光発電パネルの生産を手掛けており、PFASフリー、リサイクル容易で、製造二酸化炭素排出量の低炭素等の強みも持つ。
SABICは今回、Solargeの太陽光発電パネルに最適化したポリプロピレン(PP)コンパウンドを開発した。従来比で50%以上の軽量化を実現し、さらに製品のカーボンフットプリントも25%以上削減。25年後には自身の生産チェーン内でリサイクルすることも可能となっている。軽量の特徴を活かし、工場の屋上等への設置を進める。
開発した製品コンセプトは、両社が特許を取得。SABICが支援しながら、Solargeは、応用開発、試験、設置、上市に向けた量産販売を進める。同製品に使用するSABICのPPコンパウンドは、ベルギーのゲンクにある同社製造拠点で生産。同社は今後、製造施設の屋根に軽量太陽光発電パネルを50枚実証導入し、2023年中には約5,000枚の本格設置を計画している。
【参照ページ】SABIC AND SOLARGE SHOWCASE DEVELOPMENT AND COMMERCIALIZATION OF LIGHTWEIGHT, CIRCULAR SOLAR PANELS
【画像】SABIC
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