ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)の理事会は5月25日、インドネシアのセメント最大手PT Semen Indonesia(Persero)(SIG)に対し、文化遺産破壊の件で、投資除外(ダイベストメント)の観察リストの対象にしたと発表した。
SIGは、子会社のPT Semen Tonasaを通じ、インドネシア・南スラウェシ州のマロス・パンケップ・カルスト地形で石灰岩採石場、粘土採取場、セメント工場を運営。PT Semen Tonasaが採掘権を持つ地域には、少なくとも43,900年前の洞窟壁画を含む世界最古の岩絵が存在することが判明している。今回の事案では、PT Semen Tonasaは、事業活動が岩絵に与える影響を評価するための基礎となる岩絵遺跡の体系的なモニタリングを行っていないことを問題視した。
観察期間は3年間。その間に事態が解決しない場合、投資除外(ダイベストメント)指定される可能性がある。
【参照ページ】Norges Bank has decided to place a company under observation.
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