国際的なカーボンオフセット基準管理団体米Verraは5月9日、プラスチック廃棄物削減プログラムに登録されたオーストラリア初のプロジェクトにプラスチッククレジットを発行したと発表した。
Verraは2021年2月、プラスチック廃棄物削減スタンダードを策定。プラスチック回収クレジット(WCC)とプラスチック・リサイクル・クレジット(WRC)の発行を開始した。クレジット単位は、プラスチック1tの回収やリサイクルに対し1単位が付与される。3月には、環境NGOのSecond Life Thailandに対し、初のクレジットを付与。タイの島嶼部で実施した廃プラスチックの回収とリサイクルに対し、WCCが650単位、WRCが30単位発行された。
クレジットプラスチッククレジットは現在、事業者が自発的に購入している状態。購入企業は、独自にプラスチックの回収やリサイクルに関するサーキュラーエコノミーKPIを設定し、達成に向けてクレジット購入を進めている。欧米の食品・消費財企業が中心。
今回のオーストラリアのプロジェクト「Far North Queensland Farm Plastics Project」では、グレート・バリア・リーフやファー・ノース・クイーンズランドの周辺の水路や景観に流入するプラスチック廃棄物の影響を軽減するため、バナナ農園から廃プラスチックを回収し、マテリアルリサイクルや衛生的に埋立てるアクションを実施。2019年8月から2021年8月までに回収された32tの農業用プラスチック廃棄物を基に、WCCを32単位受け取った。
Far North Queensland Farm Plastics Projectは、年間平均250tの廃棄物回収を見込んでおり、クレジット収益をプロジェクトの資金源の一つとしていく考え。
【参照ページ】Verra Registers and Issues Plastic Credits to First Plastic Project in Australia
【参照ページ】Verra Issues First Plastic Waste Reduction Credits
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら