英外務・英連邦・開発省(FCDO)は5月9日、米ワシントンDCに本部のある食糧・農業研究財団(FFAR)の業界向けイニシアチブ「効率的肥料コンソーシアム」に参画すると発表した。
食糧・農業研究財団は、米農務省(USDA)の研究課題を支援するため、2014年の農業法案で創設。連邦政府予算と民間資金をマッチングさせ、農業研究を加速させる役割を担っている。
効率的肥料コンソーシアムは、バイデン大統領の呼びかけで、EU、ノルウェー政府、ドイツ政府の支援を受け、2022年6月に発足した「世界肥料チャレンジ」の一環として、同11月に組成された。同チャレンジは、肥料の使用削減と環境サステナビリティに向け、1億米ドルの資金を動員することを目標としており、米農務省(USDA)はFFARに445万米ドルを拠出済み。今回、英政府が新たに参画し、300万ポンド(約376万米ドル)の拠出を表明した。同コンソーシアムでは、肥料研究に5年間で1,500万米ドルの資金動員を目指している。
同コンソーシアムでは、有望な肥料の省資源化、代替肥料、次世代肥料の開発や、標準的なフィールド試験の実施を支援。高効率肥料やその他の革新的な肥料技術による二酸化炭素う排出量削減効果や収量に関する理解を深めるための国際的な研究・評価プロジェクトも支援している。さらに、既存のコアデータ基準を改良し、共通の研究プロトコルを使用。コンソーシアムの各プロジェクトを通じて生成されたデータを活用して、場所、集団、製品、慣行の差を比較できるようにもしている。
英政府は、発展途上国に多くのリーチがあり、同コンソーシアムの活動が世界中に広がることが期待されている。
【参照ページ】UK FCDO Joins the Efficient Fertilizer Consortium
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