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【イギリス】ADM、小麦生産カーボンフットプリント算出。リジェネラティブ農業の有用性強調

 穀物世界大手米ADM(アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド)傘下のADM Millingは4月26日、英国サプライチェーンでの小麦の生産に伴う二酸化炭素排出量を算出した。同様の算出は、英大手食品メーカー初。標準的な農業との比較で排出量が小さいことが明らかとなった。

 ADMの英国小麦サプライヤーは、リジェネラティブ農業を実践している。今回、実際に低排出となっているかを実証するため、排出量を測定した。ADMは、農家約50世帯が2022年夏に収穫した小麦約2.5万tのデータを収集し、英農業データプロバイダーMap of Agに提供。分析した結果、参画した英国農家での二酸化炭素排出量は、小麦1tあたり302kgとなり、従来報告してきた英国の製粉用小麦の標準値(1tあたり420kg程度)を大きく下回る結果となった。

 小麦生産に伴う二酸化炭素排出量では、窒素肥料が平均75%と最も大きな割合を占める。その他には、燃料消費や電力消費、農業残渣等が主な排出源。同社は今回取得のデータから、リジェネラティブ農業の採用が、二酸化炭素排出量削減に効果があると分析。参画農家向けにフィードバックを行い、リジェネラティブ農業の実践が排出量削減に繋がることや傾向等を説明した。

 ADMは今後、継続してデータを収集し、前年比の変化を追跡。すでに対象農地を追加し、参画する農家を拡大することも検討している。

 またADMは4月12日、イスラエル培養肉開発スタートアップBeliever Meatsとともに消費者ニーズの高まりに対応した新たな培養肉製品の共同開発に関する覚書(MOU)を締結したことも発表した。

 両社は、ADMの原材料の蓄積と完全栄養ソリューションの専門的知見を活用し、Believer Meats独自の培養肉プロセス強化や機会を模索する。

【参照ページ】ADM Milling's UK pilot project maps carbon emissions in its wheat supply chain
【参照ページ】ADM, Believer Meats to Bring Expertise Together to Advance the Horizons of Cultivated Meat

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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