アパレル世界大手米タペストリー(ブランド名はコーチ)は4月20日。サーキュラーエコノミー型のサブブランド「Coachtopia」を創設したと発表した。完全サーキュラーエコノミー型を追求する。
Coachtopiaでは、3つの原則を掲げた。まず、製品生産でバージン材の使用を禁止し、全て再生素材で生産。再生素材には、コーチの生産ラインで発生した端材等も含まれる。その他、再生コットン、再生プラスチック、植物由来のバイオ素材等を用いる。
原則2つ目は、複数の「生」をつなぐデザイン。分解、修理、再生が容易な製品設計をすることで、製品の第二の人生、第三の人生を実現する。取り外し可能なネジ止め金具、取り外し可能なハンドルやストラップ、バインディングやシームアウト構造、モノマテリアルデザイン等、デザイン・イノベーションを追求する。
原則3つ目は、サーキュラー経路の創造。年代や状態に関係なく、全製品をブランド小売店で回収することにコミット。修理、アップクラフト、リメイク、リサイクルのための明確な経路を用意する。回収時には製品価値に応じてポイントを付与する。また、製品毎に「デジタルパスポート」を用意し、二次流通でもトラッキングできるようにする。
同サブブランドは、2021年4月開始のコーチの「(Re)Loved」プログラムから生まれた。すでに製品2万点以上が修理または再生されており、その中で、サーキュラーデザインの在り方に関する課題や知見を得てきた。
Coachtopiaは、まず米国、カナダ、英国で販売を開始。2023年後半にはアジア進出も予定している。
【参照ページ】Introducing Coachtopia: A new world of circular craft from Coach. Powered by community, building towards a better future for our planet.
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