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【アメリカ】P&GとWWF、常温洗濯の習慣化に向け共同研究。エネルギー消費量最大90%削減可能

 消費財世界大手米P&Gと世界自然保護基金(WWF)は4月26日、温水ではなく常温水での洗濯習慣を普及させるため、新たな研究プロジェクトで協働したと発表した。同社主力洗剤ブランドTideの消費者テストやWWFの持続可能な習慣に関する既存の公開研究やケーススタディについて、英行動科学コンサルティングBehavioral Insights Team(BIT)がレビューを行った。

 同プロジェクトでは、新たな消費習慣の実現には、物理的、心理的に行動する能力、合図や社会的受容の感情によって行動する機会、内発的価値観との一致、外発的報酬の提供等で動機付けすることが重要と分析。また、最小限の労力で、価値あるインセンティブを提供し、グループの一員であることを実感でき、タイムリーであること等を組み合わせた介入策の導入が重要とした。

 P&Gは同プログラムを通じ、洗濯物を常温で洗う習慣を進めるためのエコシステムを開発。洗濯機のデフォルトでの冷水設定の推奨、洗濯の時点で破壊的イノベーションの導入、継続的なブランドマーケティングやコミュニケーション・キャンペーンを通じた冷水洗濯の社会的規範化等、イネイブラーの増加と障壁の緩和に焦点を当てた。

 常温水洗濯では、洗濯サイクルでのエネルギー消費量を最大90%削減可能。過去10年間、米国人が習慣として4回に3回を冷水で洗濯するようになったことで、米ニューヨーク市とサンフランシス市の1年以上相当の電力使用量を削減できたという。

 同社は、2040年までにスコープ3含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を目標として掲げている。Tideでは、2030年までに製造工場での二酸化炭素排出量を50%削減を目標としている。今回のアクションもその一環。

【参考】【国際】P&G、2040年スコープ3含むカーボンニュートラル宣言。Race to Zeroにも参画、気候変動は最優先課題 (2021年9月16日)

【参照ページ】New Research from Tide and WWF Helps Unlock the Secrets to Sustainable Behavior Change
【画像】P&G

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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