EU欧州委員会は4月24日、フランス、ドイツ、欧州投資銀行(EIB)とのパートナーシップの下、トーゴの持続可能な農業ビジネスと、エネルギーの2つのチーム・ヨーロッパ・イニシアチブ(TEI)に対し、総額7,000万ユーロ(約100億円)を新たに拠出すると発表した。グローバル・ゲートウェイ外交戦略に基づく、「チーム・ヨーロッパ」施策の一環。
【参考】【EU】欧州委、アフリカと中央アジアで「チーム・ヨーロッパ」始動。支援強化と経済影響力確保(2022年11月20日)
持続可能な農業ビジネスのTEIでは、パイナップルやカシューナッツ等のバリューチェーンを変革し、食料安全保障強化、雇用創出、天然資源と生物多様性保全を図る。すでに2021年以降、EU予算から4,800万ユーロ、フランスとドイツから追加で7,200万ユーロが拠出されている。女性起業の加速や、弾力的な食糧システム、農業生態学的移行を進めるための専用プログラム等も設定されている。
エネルギーとコネクティビティのTEIでは、トーゴが2030年までに100%の電化を達成し、50%を再生可能エネルギーで賄うという目標を追求している。現在進行中のプロジェクトでは、トーゴ領内に3,500kmを超える配電網の延長、補強、高密度化や、医療センターや農場を中心としたオフグリッドシステムによる再生可能エネルギー4.5MWの新設を進めている。こちらも同様にすでにEUから4,190万ユーロ、フランスとドイツから追加で8,500万ユーロが拠出されている。光ファイバーケーブルの敷設やデータ管理等、デジタルサービスへのアクセスを強化するための活動も検討されている。
今回の発表は、これらに新規で7,000万ユーロが新たに投下される。加えて別途、EUはトーゴの地方分権化プロセスに1,600万ユーロ、フランスとドイツから7,000万ユーロを拠出。固形廃棄物管理等の分野で自治体のキャパシティビルディングを行う。
【参照ページ】Global Gateway: EU and Togo strengthen partnership in sustainable agribusiness, energy and connectivity
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