食品世界大手米ペプシコのスナック菓子子会社フリトレーは4月20日、2023年末までに米国での配送で電気自動車(EV)を700台以上導入すると発表した。二酸化炭素を年間約7,000t削減できる見込み。
ペプシコは、サステナビリティ戦略「pep+(pep Positive)」で、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル達成を含め、「持続可能な農業」「バリューチェーンのサステナビリティ」「栄養」の3つの柱で目標を設定。フリトレーは、同戦略でグループ全体を牽引している。
【参考】【国際】ペプシコ、pep+戦略発表。リジェネラティブ農業、水資源、DE&I、栄養改善等で強いコミット(2021年9月17日)
持続可能な農業の分野では、リジェネラティブ農業に注力。米国で農地約14,000km2を所有しており、2030年までに全農地でのリジェネラティブ農業を実践することを目標として掲げている。また米国農家1.2万人以上の生活向上し、北米のフリトレー製品に使用するトウモロコシとジャガイモを100%持続可能な方法で調達し、持続可能な農業プログラム(SFP)の社会・環境・経済原則に準拠し、保証している。
バリューチェーンのサステナビリティでは、米カリフォルニア州モデストの同社製造工場で、ゼロエミッションおよびニアゼロエミッション技術による二酸化炭素排出量削減を進めており、テキサス州ダラス・フォートワースでは、電気自動車(EV)を導入。4月13日には、電気自動車(EV)による第三者輸送で、米輸送サービスシュナイダー・ナショナルと協働するとも発表した。また同社は米国内の全工場・事業所・物流センターで100%再生可能エネルギー化を達成、アリゾナ州カサ・グランデの製造工場では、処理水の75%をリサイクルしている。
【参考】【国際】ペプシコ、顧客のカーボンニュートラルを本格化。4つのソリューション(2023年4月22日)
栄養の分野では、クエーカーオーツカンパニーとともに、ひよこ豆、植物性タンパク質、全粒穀物等、多様な原材料を意図的に取り入れ、栄養価を高めている。商品群としては、米、エンドウ豆、ひよこ豆、黒豆等で生産した菓子「Off The Eaten Path」、フルーツとココナッツを使用した菓子「OurBare」、全粒粉と黒豆を使用した「SunChips」、100%全粒粉のオーツホットシリアル「Quaker」等を提供。
また両社は、2025年までに包装・容器を100%リサイクル可能、堆肥化可能、生分解性、再利用可能なものに転換することも目標としている。
【参照ページ】Frito-Lay Expedites 2040 Net-Zero Emissions Goal with Over 700 Electric Delivery Vehicles
【画像】Frito-Lay
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