国際オリンピック委員会(IOC)は4月6日、同団体の全イベントでISO20121「イベント・サステナビリティ」を取得したと発表した。
今回の取得対象は、国際オリンピック大会等の競技大会だけでなく、総会、各委員会、オリンピック・デー、国際アスリート・フォーラム等、IOCが組織し資金を提供するイベントが全て含まれる。取得の有効期限は3年間。毎年監査が必要となる。
ISO20121は、2012年のロンドン・オリンピック大会を機に、ロンドン・オリンピック組織委員会が提唱し、ISO規格された。それ以降のオリンピック大会では、全てISO20121の取得が前提となって開催されている。IOCは、オリンピック大会運営だけでなく、組織全体のイベントに率先して対象を広げたと言える。
ISO20121は、環境、社会、経済の3つのサステナビリティ全てを対象としたマネジメントシステム規格。具体的な目標基準はなく、自主的にPDCAを回す要件が規定されている。
IOCは今回の取得に当たり、自主的に目標を設定。廃棄物を防止し、再利用とリサイクルを最大化することや、調達でのサステナビリティ基準導入等を盛り込んだ。公共交通機関の使用促進も促進する。さらに、イベント参加者のサステナビリティ対策に対する意識を高めることも目標として掲げた。
IOCは、2024年のパリ・オリンピック大会が、パリ協定に沿った最初のオリンピックになると認識しており、従来の大会と比較し、二酸化炭素排出量が半減する見込みとしている。また、ISO20121は現在改訂作業が進められており、IOCも積極的に関与していく意向を示した。
【参照ページ】IOC receives ISO 20121 certification for sustainability performance at corporate events
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