アップルは4月5日、再生可能エネルギー100%にコミットする同社サプライヤーが28ヶ国250社を突破したと発表した。昨年から40社以上増加した。アップルのティア1サプライヤーの85%以上に相当し、総設備容量コミットメントは20GWを超える。
【参考】【国際】アップル、100%再生素材での製品生産計画が順調に進捗。再エネコミットサプライヤーは213社に(2022年4月29日)
そのうち中国企業が70社以上を占める。また日本企業は34社がコミットしたことも明らかにした。過去1年で、ロームやNISSHA等5社が加わった。韓国は18社。
アップルの狙いは、サプライヤーに再生可能エネルギーにコミットさせることで、再生可能エネルギーの需要シグナルを社会に送り、再生可能エネルギーの電源開発を促進することに在る。2019年以降、同社のグローバルサプライチェーン全体で事業に使用する再生可能エネルギーは5倍の13.7GWにまで到達した。年間では二酸化炭素排出量1,740万t分の削減効果がある。自動車に換算すると380万台分。
同社自身は、すでに、世界44カ国の全オフィス、データセンター、直営店の電力の再生可能エネルギー転換を完了済み。約1.5GWを調達している。さらに、差サプライヤーを支援するため、中国と日本で太陽光発電と風力発電の建設に約500MW直接投資した。
同社は2022年10月、世界中のサプライヤーに対し、再生可能エネルギー100%だけでなく、カーボンニュートラルを達成するようことも要請。要請水準を引き上げ、サプライヤーの達成を支援していく考え。同社にとっての活動原資の一つは、グリーンボンドで調達した合計47億米ドル(約6,200億円)。2022年度には59プロジェクトに約7億米ドル(約900億円)を投下。内訳は、再生可能エネルギーに5.9億米ドル、低炭素設計に5,720万米ドル、省エネ4,900万米ドル、同社及びサプライヤーのスコープ1削減に720万米ドル、植林等での吸収に4,750万米ドル。
【参考】【国際】アップル、サプライヤーにカーボンニュートラル要請。吸収プロジェクトも世界各地で開始(2022年10月27日)
【参照ページ】Apple and global suppliers expand renewable energy to 13.7 gigawatts
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