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【日本】明治、牛乳CFP算出。畜産との連携強化。味の素とは飼料改善でのJクレジット創出検討へ

 明治ホールディングス傘下の明治は3月27日、牛乳生産での製品単位のカーボンフットプリント算定を国内で初めて実施。原材料の購入・輸送に関わる上流サプライチェーンが二酸化炭素排出量全体の91%を占めることを突き止めた。

 同社は今回、国際酪農連盟(IDF)の酪農排出量算定の国際規格や、ライルサイクルアセスメント(LCA)実施の国際プログラムEPAに準拠する形で算出を実施した。EPAは、ISO14025、TS/14027、14040、ISO21930、EN15804の国際規格に準拠している。今回の算定では、各規格が推奨する1次データでの算出にこだわった。酪農家と連携し、酪農経営に関する実データを収集した。

 同社は今回の算出を受け、畜産の大きな課題である呼気メタンの削減や、土壌に着目した飼料栽培のカーボンファーミング等を酪農家と連携しながら進める考え。

 さらに同社は今回、酪農・乳業でのJ-クレジット創出を検討するため、味の素との協業も発表した。味の素が開発した乳牛用アミノ酸製剤「AjiPro-L」を活用し、飼料中のアミノ酸バランスを添加することにより、牛の糞尿から発生する一酸化二窒素を削減できる。すでにJ-クレジットでは、「アミノ酸バランス改善飼料の給餌」が登録対象として認定されている。

 栄養面では、同社は同日、「明治TANPACTアイスバー バナナオレ」のベースアイスにバナナ果汁を使用し、1本当たり乳たんぱく質を3g配合。「明治TANPACTヨーグルト 脂肪0 甘さひかえめ」では、乳たんぱく質10gに加え、カルシウム・鉄分・ビタミンB6・ビタミンD・亜鉛の1日の不足分を配合した。同社は、日本人が不足しがちなたんぱく質摂取量を製品改善の一つの方針としている。

【参照ページ】【サステナブルな酪農の実現に貢献する取り組み①】温室効果ガス(GHG)排出量削減に向けて削減効果の高いポイントを把握するため国内初の牛乳生産に関わるカーボンフットプリント(CFP)算定に着手~牛乳の原材料の購入・輸送に関わる工程がGHG排出量の91%を占めるという結果に~
【参照ページ】【サステナブルな酪農の実現に貢献する取り組み②】酪農・乳業における温室効果ガス排出削減の取り組みを2023年3月よりスタート 明治グループと味の素株式会社が持続可能な酪農業の実現に向けた協業を開始~酪農における温室効果ガス排出削減分をクレジット化し、酪農家の収入源に~
【参照ページ】日常生活に寄り添う豊富なラインアップで、たんぱく質摂取の習慣化を応援「明治TANPACTアイスバー バナナオレ」「明治TANPACTヨーグルト 脂肪0 甘さひかえめ」4月3日・11日 新発売/全国

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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