国連グローバル・コンパクト(UNGC)の水レジリエンス・イニシアチブ「Water Resilience Coalition(WRC)」は3月16日、投資イニシアチブ「WRC投資ポートフォリオ」を始動。最初のファンドとして「WaterEquityグローバル・アクセス・ファンドIV」を創設したと発表した。2023年半ばまでに1.5億米ドル(約200億円)の資金調達を目指す。
WRCには現在、世界大手28社が加盟。国連児童基金(UNICEF)、ウォーターエイド、Water.orgもパートナーとして参画している。
【参考】【国際】食品・アパレル等世界大手7社、Water Resilience Coalition発足。2050年水資源ポジティブ(2020年3月25日)
【参考】【国際】国連グローバル・コンパクト、水アクセス投資加速でウォーターエイドと提携。企業に参加要請(2020年9月28日)
同ファンドは、米インパクト投資運用WaterEquityが運営する。WaterEquityは4つ目のファンドとなり、WRCとの協働としては初となる。WRCの加盟企業5社が出資を表明済み。具体的には、スターバックスが最大2,500万米ドル(約33億円)。エコラボ、GAP、レキッドベンキーザー、デュポンも出資する。米国際開発金融公社(USDFC)も1億米ドル出資する。共同投資も含め、全体で10億米ドルの投資を動員する。
同ファンドは、投資ミッションとして、水・衛生設備へのアクセスを500万人に提供することを目標として掲げた。具体的には、自然を軸としたソリューション(NbS)、水と気候のレジリエンスの分野を対象に、プライベートエクイティ投資、ブレンデッドファイナンス、マイクロファイナンス、インパクトボンド等に投資していく。特に、南・東南アジア、サブサハラ・アフリカ、中南米の8カ国以上でのWASH分野のマイクロファイナンスに投資することも決めている模様。
WaterEquityはすでに、WRCとの共同ファンド第2弾として、「ウォーター&気候レジレンス・ファンド」の創設にも動いている。こちらは、南・東南アジア、サブサハラ・アフリカ、中南米で、自治体レベルの気候変動に強い低所得者層向けの水・衛生インフラへの投資に特化する計画。同ファンドには、マイクロソフトが出資で仮合意済み。スターバックスも5,000万米ドルを出資する。
【参照ページ】Starbucks, Ecolab, Gap Inc., Reckitt and DuPont Join with U.S. Government to Invest nearly $140 Million in Water Access Fund
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