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【国際】WBA、IT通信大手のデジタル・インクルージョン・ランキング2023発表。日本最高位はKDDI33位

 ビジネスの国連持続可能な開発目標(SDGs)推進国際NGOのWorld Benchmarking Alliance(WBA)は3月13日、IT通信業界大手を対象としたデジタル化でのインクルージョン評価ランキング「デジタル・インクルージョン・ベンチマーク」の2023年版を発表した。同スコアの発表は今回が3回目。大手200社が対象となり50社増えた。

 ランキングの上位は、首位テレフォニカ、2位オレンジ、3位ドイツテレコム、4位アップル、5位サムスン電子とマイクロソフトが同列。その後は、7位サムスン電子、8位デル・テクノロジーズ、9位同列でHPとベライゾンの順。日本企業も対象となったが、上位には入れなかった。

 同ランキングは、デジタルアクセス改善、デジタルスキル向上、信頼できるIT活用の普及、オープンで倫理的なイノベーションの4つの観点からデジタル化でのインクルージョンを評価している。4位に入ったアップル、サムスン電子、シスコシステムズは、昨年の初回ランキング発表以降、大幅にスコアを伸ばした。

 日本企業では、KDDIが33位、ソフトバンクが40位、NTTが52位、ソニーが55位、パナソニックが60位、NECが69位、楽天が74位、キヤノンが108位、京セラが116位、任天堂が117位、村田製作所が145位、東芝テックが170位。

 今回、50点以上獲得できた企業はわずか27社。過去も評価対象となった150社のうち、今年も評価対象となった企業の平均スコアは6.8ポイント上昇した。今回大きくスコアを伸ばしたのは、中国のアリババ(66位)で、前回の16点から今回は41点に大幅上昇。デジタルインクルージョンを説明するESGレポートの発行、中国国内でのデジタルリテラシー教育の実施や、アフリカのNGOと協働し、女性100万人にプログラミング教育を実施するアクション等が高く評価された。

 今回WBAは、「信頼できるIT活用の普及」の観点で、サイバーセキュリティ、AIと倫理、子どものオンライン安全、データプライバシーでの明確な方針を策定すべきと強調。各国での法規制が弱いからこそ、企業が自主的にコミットすることが重要とした。

【参照ページ】Less than 14% of world’s major tech companies deliver on digital inclusion

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