食品世界大手米ペプシコ傘下のペプシコ・ビバレッジズ・ノース・アメリカ(PBNA)と同スナック菓子子会社フリトレー・ノース・アメリカ(FLNA)は3月14日、北米全域での水還元プロジェクトに330万米ドル(約4.4億円)を拠出すると発表した。
今回のアクションは、2030年までにウォーターポジティブ達成を目指す同社目標の一環。水の消費総量を削減し、水リスクの高い地域にある自社及びサプライヤーの事業所で、使用量以上の水を地域の流域に還元する。
PBNAは、米フロリダ州ウィンターヘブン市に210万米ドル(約2.8億円)拠出し、2025年までに地域の帯水層が1日平均1,51万lを涵養できるよう、湿地回復を支援する。6月には、地下水と湿地帯を回復する帯水層貯蔵・回収井戸システムの建設に着手し、2025年6月までに完成予定。
また米テキサス州南東部のガルベストン湾では、生態系と野生動物に重要な淡水を提供するプロジェクトに120万米ドル(約1.6億円)を拠出。米テキサス州水系保全NGOテキサス・ウォータートレードと協働し、アナワク国立野生生物保護区付近の渡り鳥の生息地への水還元を行う。
同社はこれまで、米グアダルーペ川とサンアントニオ川の流域でインフラの交換と水供給の喪失を解消するプロジェクト、コロラド川流域で水の補給プロジェクトを展開。米カリフォルニア州地下水供給公社Water Replenishment District of Southern California(WRD)とも協働し、同州の流域保護を進めている。また同社は、WateReuse Association、米国商工会議所、ヴェオリア、ペンシルバニア大学ウォーターセンターから、工場内外での水リサイクルと再利用プログラムが評価され、「2023 Industrial Water Reuse Champions Award」も受賞している。
【参考】【アメリカ】ペプシコとフリトレー、テキサス州河川局に1.3億円寄付。水インフラ整備(2022年2月8日)
【参考】【アメリカ】ペプシコ、カリフォルニア州の旱魃レジリエンス向上で公社に1.7億円拠出。内陸部で注入井実証(2022年1月12日)
【参照ページ】PEPSICO BEVERAGES & FRITO-LAY ANNOUNCE $3.3 MILLION IN WATER REPLENISHMENT PROJECTS TO DRIVE PROGRESS TOWARD PEPSICO POSITIVE WATER POSITIVE GOALS
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