スウェーデン消費財大手エシティは3月9日、ドイツ・マインツ=コストハイムの同社工場で、グリーン水素を活用し、ティッシュ生産で、製造工程でのカーボンニュートラルを世界で初めて実現したと発表した。
同工場では、毎年合計152,000tのティッシュを生産。サステナビリティとサーキュラーエコノミーの観点から、古紙を高品質なティッシュに加工し、同社の主要ブランド「Tork」で販売している。
同社は2021年後半、再生可能エネルギーによる電化と省エネを含む実証プログラムを開始。一方、600℃の高温が必要な紙の乾燥工程のドライヤーでは電化ソリューションが確立できておらず、燃料を天然ガスからグリーン水素に転換する形で対応した。
同社は、二酸化炭素排出量を2030年までにスコープ1と2で35%減、スコープ3で18%減、さらに2050年までにスコープ3を含めたカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)を目標として設定している。具体的なアクションとしては、再生可能もしくは再生素材の資源の利用量を2025年までに85%、容器のリサイクル可能性を2025年までに100%、製造廃棄物を2030年までに素材再生またはエネルギー回収を100%、紙繊維の認証取得率を100%にすることを掲げている。燃料では脱化石燃料を追求すると宣言している。
【参考】【国際】エシティ、スコープ3含む2050年カーボンニュートラル宣言。サステナブル・イノベーションも(2021年7月25日)
【参照ページ】Essity first to produce tissue in a CO2-free production process using renewable hydrogen
【画像】Essity
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