食品世界大手米カーギルとスペイン代替油脂開発スタートアップCUBIQ Foodsは3月1日、油脂技術の開発や製品共同開発等、商業化の加速に向け協働すると発表した。
CUBIQ Foodsは2018年に創業。動物性や植物性の飽和脂肪酸の代替油脂の開発をミッションしており、細胞由来のオメガ3脂肪酸を世界で初めて商業化に成功している。現時点では、新開発の油脂と水のエマルジョン、オメガ3マイクロカプセル化技術、細胞ベースのオメガ3の量産の3つの分野で開発を進めている。細胞由来のオメガ3脂肪酸「Smart Omega-3」と、肉や乳製品に使う動物性脂肪の代替品「Smart Fat」を企業向けに提供できる生産ラインも構築している。
カーギルは今回、CUBIQ Foodsの油脂技術は、植物由来の肉・乳製品代替食品の構造、味、食感、栄養プロファイル改善で極めて重要な役割を果たせると強調。CUBIQ Foodsの技術を活用することで、顧客の代替食品開発を支援するとした。特に、風味の向上やオメガ3の配合、動物性油脂やトロピカルオイル使用の従来製品を上回る植物由来の代替食品を開発等を進める模様。
カーギルは2022年5月に、CUBIQ Foodsに初期投資を実施。同社はこれまでも、米植物由来北品製造PURIS Foodsや米培養肉スタートアップUpside Foods等への投資を行っており、今回の協働は、それらを補完する形。
【参考】【アメリカ】食品医薬局、培養肉の市場前相談で初の「問題なし」判定。Upside Foods(2022年11月29日)
【参照ページ】Cargill, CUBIQ FOODS collaborate on novel fat technology to accelerate customer innovation of plant-based foods
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