英小売大手テスコは3月1日、英国ではノンアルコールビールがクラフトビール等を上回り、需要が急増しているとの分析結果を発表した。
同社は、ノンアルコールビール商品「Lucky Saint」「Athletic Brewing」「Days 0%」等を取り扱っており、過去2年間で約40%も需要が増加したと分析。特にクリスマス週では、ノンアルコール及び低アルコール商品の売上が前年比43%増と、過去最高を記録したという。
また同社は、低アルコールビール購入者は、品質への信頼から缶やボトルではなく、大きなサイズのパックで購入していると指摘。新たな購入パターンが生まれてきていると分析した。
今回の分析結果は、英消費者調査KAMが、英ノンアルコールビール醸造Lucky Saintと共同作成したレポート「Low and No 2022: The Customer Perspective」の調査結果とも整合。同レポートによると、英国の成人の55%が、2023年にアルコール摂取量を控えるとしており、アルコールフリー商品カテゴリーの認知度は過去最高を記録した。
特にビールでは、認知度が2020年の86%から2022年には95%へ上昇した。アルコールフリーの商品消費は、自宅での飲酒が牽引しており、英国の成人の37%が週に1回以上、自宅でアルコールフリー商品を飲んでいるという。加えて消費者の54%は、より健康的で新しいアルコールフリー商品の選択肢を発見するためにスーパーマーケットに行くとも回答している。一方、パブの来店客の3人に1人が、アルコールフリーを選択していることも明らかとなった。
テスコは2月24日には、固形洗濯用洗剤の包装素材を、プラスチックからリサイクル可能な段ボールに転換することも発表。プラスチック消費量を年間252t削減できる。新たな包装では、リサイクル段ボール含有率を90%以上にし、FSC認証も取得。固形洗濯用洗剤を保護するため、内側には薄いプラスチック層も設ける。使用後の包装は、家庭用ごみとして廃棄可能。今回のアクションは、「可能な限り廃止」「廃止できなければ削減」「再利用を徹底」「再利用できなければリサイクル」という同社4R戦略の一環。
【参照ページ】No and low alcohol brews are now UK’s fastest growing beer varieties
【参照ページ】Tesco ditches plastic laundry pod tubs in favour of recyclable cardboard packs
【画像】Tesco
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら