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【国際】国際銅協会、加盟全31社が「Pathway to Net Zero」宣言。スコープ3も最大85%削減へ

 国際銅協会(ICA)は3月7日、全加盟企業が、2050年までにスコープ1と2でカーボンニュートラル、スコープ3で最大85%削減するというロードマップ「Pathway to Net Zero」に合意したと発表した。エネルギ−関連や電化、ICT等の普及拡大で銅の需要が2050年までに倍増することが予想される中、業界全体で排出量削減にコミットした。

 ICAは今回、中間目標も設定。スコープ1と2の排出量は、2030年までに30%から40%、2040年までに70%から80%削減。スコープでは、2030年までに10%、2040年までに30%から40%、2050年までに60%から70%削減とした。

 ICAの加盟企業は31社。コデルコ、フリーポート・マクモラン、グレンコア、BHPビリトン、リオ・ティント、ヴァーレ、アングロ・アメリカン、アントファガスタ・ミネラルズ、KGHM Polska Miedź等が加盟。日本企業では、パンパシフィック・カッパー、住友金属鉱山、三菱マテリアルの3社が加盟している。

 ICAによると、銅製錬では、2018年に二酸化炭素排出量を9,700万t排出。このうちスコープ2の排出量が46%を占め、次いでスコープ3が31%、スコープ1が23%。これらは鉱業・金属部門の排出量の2%、世界全体の排出量の0.2%に相当する。

 今回示したロードマップでは、スコープ1と2の削減では、代替燃料、電化、再生可能エネルギー、省エネの4つの手段を重視。スコープ3では、バリューチェーン全体のパートナーシップを強化するとした。カーボンオフセットや、まだ商業化水準に達していないDAC(大気直接回収)等の活用は、最小限に留めると強調した。また、研究開発、地域の系統のカーボンニュートラル化、安定したロイヤルティや長期採掘ライセンス等の政策の予見可能性も重要とした。

 銅の分野では、ベストプラクティスを追求する認証基準として「Copper Mark」の普及が始まっている。ICAは今回、Copper Markにも言及した。

【参考】【国際】銅サステナビリティ認証Copper Mark、モリブデン、ニッケル、亜鉛での拡大取得第1号誕生(2023年3月4日)

【参照ページ】International Copper Association Pledges to Tackle Carbon Emissions to Achieve Net Zero by 2050

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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