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【国際】GSMA、携帯通信事業者のカーボンニュートラルに向けた進捗報告書を発表。前進するも地域差が大きい

 国際的な携帯電話通信業界団体GSMアソシエーション(GSMA)は2月28日、携帯通信事業者のカーボンニュートラルに向けた進捗に関する年次報告書の2022年版を発表した。携帯通信事業者が使用する電力の24%が再生可能エネルギーとなり、2020年の14%、2021年の18%から大幅に増加したが、地域差が大きかった。

 今回の発表は、携帯通信事業者のカーボンニュートラルに向けた進捗をまとめたもの。2020年から実施しており今回が3回目。62社が2030年までに科学的根拠に基づき二酸化炭素排出量を削減する目標を定めており、2021年の報告書から12社増加した。これは売上高で業界の61%、モバイル接続数で46%を占める。また、2050年またはそれよりも早くカーボンニュートラルを目指している企業は売上高で43%、モバイル接続数で39%となった。

 情報開示では、CDPへの情報開示を行った企業数は昨年から7社増えて67社、AまたはA-スコアを獲得した企業は昨年から14社増えて36社となった。地域別の評価では、ヨーロッパと北米がリードしており、1接続あたりのスコープ1、2の二酸化炭素排出量は2021年と比較して減少した。

 また、再生可能エネルギーへの利用も加速したことを報告。携帯通信事業者が使用する電力の24%が再生可能エネルギーとなり、2020年の14%、2021年の18%から大幅に増加した。一方で、地域差が大きいことを指摘。各地域の企業ごとの再生可能エネルギーの平均使用率は、ヨーロッパが83%、北米が36%と高いが、日本を含む東アジアは7%、中国は4%、サブサハラアフリカは1%だった。

 GSMAは2022年6月、世界初の携帯通信業界のESG開示ガイドライン案を、2022年11月には携帯電話端末のサーキュラーエコノミー戦略を発表していた。サプライチェーン全体の排出量の測定や比較が困難な状態を解決するため、GSMAはスコープ3二酸化炭素排出量の算出ガイダンスを2023年に発行する予定。

【参考】【国際】GSMA、世界初の携帯通信業界のESG開示ガイドライン案発行。4カテゴリー10指標(2022年7月23日)
【参考】【国際】GSMA、携帯電話サーキュラーエコノミー戦略発表。重点テーマ設定4つ。日本勢も(2022年11月7日)

【参照ページ】GSMA MOBILE NET ZERO REPORT: NEARLY A QUARTER OF ALL ELECTRICITY PURCHASED BY GLOBAL MOBILE INDUSTRY IS NOW RENEWABLE

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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