国際銅協会が運営する銅のサステナビリティ認証「Copper Mark」は2月20日、フリーポート・マクモランやボリデンの採掘サイトが、モリブデン、ニッケル、亜鉛の分野での初の同認証取得を発表したと発表した。
Copper Markをモリブデン、ニッケル、亜鉛の分野にも拡大していく計画は、国際銅協会と、国際モリブデン協会(IMOA)、ニッケル協会(NI)、国際亜鉛協会(IZA)が協議し、2022年10月に発表されていた。2022年11月から2023年7月までを実証期間と位置づけており、Copper Markの基準に基づいた第三者評価やリスク準備アセスメントを行っている。認定されると、「Molybdenum Mark」「Nickel Mark」「Zinc Mark」が取得できる。
銅の採掘サイトと、モリブデンやニッケル、亜鉛の採掘サイトが共通であることが多く、総合で認証取得を進めることが効率的。そのため、今回の資源を超えた協働が誕生した。「Molybdenum Mark」「Nickel Mark」「Zinc Mark」の認証の本格立上げは2023年を予定している。
Copper Markの取得採掘サイトは、2022年8月の時点ですでに世界の銅生産量の20%以上をカバー。参加採掘サイトは40を超え、すでに認証を取得した採掘サイトは30以上。2022年12月には、三井物産が、賛同パートナーとして、アジア初の加盟を果たした。2月9日には、全米自動車産業協会(AIAG)とのパートナーシップも発表。AIAG と銅マークは、銅、ニッケル、亜鉛、モリブデンを含む原材料の責任ある生産と調達を促進するために協力し、サプライチェーンの取引パートナー間の協力醸成や、研修、ガイダンス発行等を実施していく。
【参考】【国際】RMIと国際銅協会、銅の責任ある生産で連携。2020年発足のCopper MarkにRMI基準導入(2019年8月23日)
【参照ページ】The Copper Mark welcomes the first six participants for molybdenum, nickel and zinc, building momentum in promoting responsible production across the metals industries
【参照ページ】The Copper Mark announces launch of pilot implementation of the Molybdenum, Nickel and Zinc Marks
【参照ページ】The Copper Mark reaches coverage of 20% of global mined production and secures over 40 participants
【参照ページ】責任ある銅生産とその製品の普及を推進する「The Copper Mark」への加盟
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