国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)のSustainable Blue Economy Finance Initiative(ブルーファイナンス・イニシアチブ)、FAIRR、World Benchmarking Alliance(WBA)、プラネット・トラッカー、世界自然保護基金(WWF)の5団体は2月28日、機関投資家の集団的エンゲージメントを促し、水産関連企業にサステナビリティ統合を迫るイニシアチブを発足した。
同イニシアチブは、水産物のバリューチェーンからIUU(違法・無規制・無報告)漁業撲滅や、生息地保護を目的。機関投資家の影響力を活用し、主要な水産会社にターゲットを絞ったエンゲージメントを実施していく。
活動の第一段階では、機関投資家に参加を促し、水産物のサステナビリティにおけるベストプラクティスを水産企業に働きかける。サプライチェーンのトレーサビリティシステムの開発、混獲と廃棄の削減、食品ロスと食品廃棄物の削減、国際的な基準の遵守等を求めにいく。Sustainable Blue Economy Finance Initiative(ブルーファイナンス・イニシアチブ)や自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)に準拠できるファイナンスを実践できることを参画のアピールポイントとした。
同活動では、FAIRRは、WWFの米国支部、UNEP FI、プラネット・トラカー、World Benchmarking Alliance(WBA)の5団体がテクニカル・アドバイザー・グループを形成する。
【参考】【国際】UNEP FIのブルーファイナンス・イニシアチブ、現状レポート発表。金融機関のアクション拡大必要(2021年2月8日)
【参考】【国際】WBA、水産大手30社のサステナビリティ・ランキング2021発表。首位タイ・ユニオン 2021/10/18
【参考】【国際】投資家の畜産イニシアチブFAIRR、食品大手60社の2022年版ESG格付公表。日系4社も対象(2022年12月20日)
【参考】【国際】NGO、水産物の乱獲・IUU漁業リスクデータベース公開。全100社、日本企業17社(2022年12月21日)
【参照ページ】FAIRR Co-Launches New Investor Collaboration to Engage the Seafood Sector on Key Nature Risks and Impacts
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら