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【国際】ベル・テキストロン、100%SAFでシングルエンジンヘリコプターのテスト飛行に世界初成功

 米ヘリコプター製造大手ベル・テキストロンは2月22日、ヘリコプター「Bell 505」で、持続可能な航空燃料(SAF)のみでのテスト飛行を成功させたと発表した。SAFのみを燃料としたシングルエンジンヘリコプターの飛行成功は世界初。

 今回のテスト飛行では、ベル・テキストロン、フィンランド石油化学大手ネステ、仏航空大手サフラン・ヘリコプター・エンジン、スウェーデン航空開発GKNエアロスペース、バイオ燃料米Virentの5社が協働した。

 Bell 505に搭載されたエンジン「Arrius 2R」をサフラン・ヘリコプター・エンジンが製造。GKNエアロスペースがエンジンと燃料系部品に関する試験を担当した。ネステは同社開発のSAF「Neste MY Sustainable Aviation Fuel」を提供した上で、Virent提供の芳香族添加剤と混合し、ドロップイン燃料を供給した。

 使用済み食用油等から製造されるSAFは、現在の航空燃料規格の準拠に必要な芳香族を成分として含んでいないため、従来の化石ジェット燃料と配合する必要があった。しかし今回、Virent提供の植物由来芳香族成分をネステのSAFに添加することで、化石燃料との配合を不要にした。そのため、今回の実証飛行に活用したSAFは、エンジンの改造を必要とせず、化石燃料を代替可能な100%ドロップインを実現した。

 サフラン・ヘリコプター・エンジンは、現段階ではSAF混合率50%でのエンジン稼働のライセンスを取得済み。今後は100%SAFでのライセンス取得を目指す。実現すると、ライフサイクルでの二酸化炭素排出量を最大80%削減することができるという。

【参照ページ】BELL 505 BECOMES WORLD’S FIRST SINGLE ENGINE HELICOPTER TO FLY USING 100% SUSTAINABLE AVIATION FUEL
【画像】Neste

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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