独化学大手エボニックは2月23日、同社初のプロバイオティクス型植物由来飼料添加物「PhytriCare IM」を発売したと発表した。製造では、独飼料添加物メーカーDr. Eckel Animal Nutritionと協働する。
家畜は高いストレス状態が長時間続くと、慢性的な炎症につながるおそれがある。その結果、家畜はエネルギーや栄養素を、成長ではなく、免疫システムのために使うようになり、生産効率の低下や、動物のエコロジカルフットプリント増加が懸念される。
一方EUでは、抗生物質の予防的使用が禁止されており、畜産農家は代替策を模索している。そこで同社は、母豚、産卵鶏、乳牛向けに、抗炎症作用があるフラボノイドを植物から抽出。幅広いフラボノイドのサブクラスをミックスし、フラボノイドを10%以上含有する新たな飼料添加物を開発した。PhytriCare IMは、EU全域で入手可能。今後EU域外での承認も進める考え。
同社によると、すでに約8,000種類もの植物二次成分の中には、炎症に関連する動物の特定の生化学的プロセスに影響を与えるものがあることがわかっているという。今後、プロバイオティクスに加え、フィトジェニック等の製品群も市場には登場してくる見通し。
【参照ページ】Evonik launches first plant-based feed additive
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