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【イギリス】政府、エネルギー各社が強制設置した前払い式メーターの撤去と補償を要求

 英グラント・シャップス・ビジネス・エネルギー産業戦略相は2月5日、エネルギー大手セントリカ傘下のブリティッシュ・ガスが顧客に料金前払い式メーターを消費者に不正に強制設置していた事案に関し、同省に対し、被害者への救済措置等を含めて報告するよう指示した。またガス・電力市場局(Ofgem)に対しても、事業者監督を強化するよう指示した。

 今回の事案は、英紙タイムズの調査報道により発覚。ブリティッシュ・ガスが、支払が困難な世帯や療養者を抱える世帯等にも強制的に家宅侵入し、前払い式メーターを強硬設置している実態が明らかとなった。

 同省は現在、エネルギー価格の高騰に苦しむ人々を救済するため、エネルギー会社に対し、支払困難世帯に対しては、料金徴収よりも支援を自主的に行う要請している。その中で、強制的な料金調整を加速させる慣行が発生したことを重く受け止めた。ブリティッシュ・ガスはもともと国営でもあり、公的な信頼を失墜したとみている。さらに、規制当局のOfgemの監督でも当該事案は指摘されておらず、当局としての責務も厳しく指摘している。

 タイムズ紙の報道後、Ofgemは1月に、前払い式メーターの強制設置に関する市場コンプライアンスレビュー(MCR)の内容を発表し、ブリティッシュ・ガスだけでなく、消費者や消費者団体等からも直接声を収集する対策を開始。そして、2月2日には、ブリティッシュ・ガスに対し、強制設置を一時的に禁止する仮命令も発出した。

 さらにOfgemは2月21日、ブリティッシュ・ガス以外の業界各社に対し、前払い式メーターの導入を3月31日まで全面停止するとともに、この間を利用し、強制設置した前払い式メーターの撤去と補償の手続きを整備するよう要求した。同時にブリティッシュ・ガスに対しては、あらためて包括的な調査を行うことも発表した。

【参照ページ】Business Secretary calls on suppliers to put consumers first
【参照ページ】Energy regulator outlines next steps on forced Prepayment Meter (PPM) installations
【参照ページ】British Gas - PPM Installations - Provisional Order

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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