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【国際】スエズ、サステナビリティ2027年目標発表。自然資本でも野心的な定量目標

 仏環境サービス大手スエズは1月30日、2027年以降のサステナビリティ目標として、「気候変動」「生物多様性」「社会的責任」の3分野で24個のコミットメントを新たに設定したと発表した。

 気候変動では、再生可能エネルギー比率を現在の25%から、2030年までに世界全体で70%、欧州で100%まで引き上げ、欧州ではオンサイト発電量を増加させ、2023年に電力の自給自足を達成を設定。廃棄物処理事業では、発生するエネルギーを地域社会の低炭素化に還元する。

 また自社及び顧客からの受託で運営する事業所での二酸化炭素排出量削減を標榜。業務プロセスの運用効率改善と省エネ化により、2030年までに水事業での二酸化炭素排出量を40%削減、2030年までに廃棄物からのエネルギーを除く廃棄物関連事業からの二酸化炭素排出量を25%削減、炭素回収・貯蔵(CCS)研究開発プログラムへの4,000万ユーロ(約56億円)の追加投資等を掲げた。加えて、2027年までに、気候変動エクスポージャーの最も高い脆弱な全事業所での適応も進める。

 生物多様性の保全では、生物多様性と生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)が特定した生物多様性損失の要因に対応したコミットメントを設定。土壌再生では、2027年まで再生した土地面積を毎年2倍にする。

 資源の利用と過剰搾取では、2027年までに新規の飲料水供給契約で、最大10%節水を目指す節水プログラムを提案する他、節水計画で、水不足地域での飲料水活動全てを対象にする。施設内での廃棄物の分別の改善も進める。

 汚染では、2027年までに自社が所有・運営する全施設で、 植物防疫剤の使用を中止。新規の排水処理契約全てで、マイクロプラスチックや微量汚染物質を排除するためのソリューションを可能な限り提案する。外来種では、2027年までに、修復・造園作業全てで、在来種を体系的に活用する。

 社会的責任では、重大事故ゼロの達成、地域社会の雇用と地域開発、従業員の能力開発とエンゲージメント促進を設定。同社サプライヤーに占める地域企業の割合増加、2027年までに年間5,000人が社会的統合プログラムの恩恵を享受、社会的弱者の雇用する組織等、包括的な組織に対する支出の割合の増加、2029年までに2029年までに従業員持株比率を10%に引き上げ、2023年までに全従業員の80%に年間研修の機会の提供等を掲げた。

【参照ページ】SUEZ unveils its new sustainability goals

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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