国際的なカーボンオフセット基準管理団体米Verraは2月3日、稲わらメタンガス削減に関するVerified Carbon Standard(VCS)でのカーボンクレジット登録を一時停止すると発表した。メソドロジーに関する内部暫定レビューの結果、調整が必要と判断されたため。正式レビューを行い、結果は出次第、公表される。
今回の措置は、VCSメソドロジー開発ルールの第5章に基づくもの。同ルールでは、VCSプログラム規則または要件との重大な不整合が発覚した場合や、特定のセクターにおける一般的な科学的又は技術的発展、又は方法論に関するその他の十分な根拠に基づく懸念があった場合に、レビューを行うことが規定されている。
今回の正式レビューで確認する内容は主に、対象プロジェクトが小規模農場と分類された場合に、クリーン開発メカニズム(CDM)上の一般慣行分析の適用が免除される運用についての妥当性の確認や、各国の政府規制で要求される水準を上回る要件「規制超過要件」の運用妥当性の確認。また、プロジェクトのモニタリングデータの質に対する懸念もチェックする。
今回の決定に伴い、関連のクレジット登録の受付、評価、発行の作業が全て一時停止となる。
【参照ページ】Verra Pauses and Will Review the Use of UNFCCC CDM Rice Cultivation Methodology
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