欧州・アジア飲料大手コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ(CCEP)のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のCCEPベンチャーズは2月2日、スペインのルビーラ・イ・ビルジーリ大学 (URV)及びオランダのトゥウェンテ大学(UT)の炭素回収・利用(CCU)研究プロジェクトに資金提供すると発表した。
同プロジェクトでは、両大学の研究プロジェクトを通じ、回収した二酸化炭素由来の活用法を模索。包装材原料や、飲料成分となる砂糖や炭酸等の生成の可能性を追求する他、工場で使用する合成燃料の製造の可能性も探る。
CCEPは、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成が目標。中間目標として、2030年までにスコープ3含む二酸化炭素排出量を2019年比30%削減を掲げている。今回のアクションもその一環。
同社はこれまで、使用するプラスチック容器を100%再生プラスチック(rPET)とするための一環で、蘭プラスチック・リサイクルCuRe Technologyに出資した他、米カリフォルニア大学バークレー校のペイドン・ヤン研究グループとともに、工場等から回収した二酸化炭素から製糖する技術を共同開発することも発表済み。
【参考】【国際】CCEP、サプライヤー向けリンク・ローンでラボバンクと協働。回収炭素で砂糖生産も(2022年8月24日)
【参考】【ヨーロッパ】コカ・コーラの西欧ボトラー、ペットボトル・リサイクルCuReに出資。高度な独自技術(2020年7月24日)
【参照ページ】CCEP Ventures invests in new partnerships to upcycle CO₂
【画像】CCEP
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