海運世界大手デンマークのAPモラー・マースクとアラブ首長国連邦国営ドバイ・ワールドの港湾管理子会社DPワールドは1月13日、カーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)化と顧客サービス向上に向け、長期パートナーシップを締結したと発表した。
マースクは、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラルを目標に掲げている。一方、DPワールドは、2040年までにスコープ1、スコープ2で、2050年までにスコープ3を含むカーボンニュートラルが目標。今回のアクションは、両社の目標の一環。DPワールドは2022年1月、海運業界の脱炭素化を推進するAPモラー財団設立の研究センター「マースク・マッキンリー・モラー・センター」ともパートナーシップを締結済み。
両社は今回、ドバイのジュベル・アリ港で、マースク船舶の優先的な停泊、岸壁の生産性向上のための新たなプロセス導入等を通じ、ターンアラウンドタイムを短縮。また、DPワールド提供のリアルタイム情報を活用し、マースクの顧客企業のサプライチェーン計画策定を容易にする。これらを通じ、バンカー燃料の消費量と二酸化炭素排出量削減を実現。マースクは、優先的な貨物取り扱いによる迅速な貨物輸送サービス「マースク・アクセラレート」と、貨物保管ソリューション「マースク・フレックス・ハブ」として展開する。
DPワールドは2022年11月、今後5年間で最大5億米ドル(約650億円)を投じ、自社事業からの二酸化炭素排出量を約70万t削減する計画を発表済み。具体的には、保有資産の電化、再生可能エネルギーへの転換、代替燃料の活用等を進める。
【参照ページ】A.P. Moller – Maersk and DP World enter a long-term partnership to decarbonise logistics and improve customer services
【画像】A.P. Moller – Maersk
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