国際グリーンボンド基準策定NGO気候債券イニシアチブ(CBI)は1月30日、2022年の世界のサステナブルボンド・ローン(ESG債・ローン)統計を発表した。2022年は前年比約22%減の8,634億米ドル(約112兆円)となった。市況の悪化により債券発行全体が縮小した。それでも市場シェア5%を維持した。
種別では、グリーンボンド・ローンが前年比8%減の4,871億米ドル。ソーシャルボンド・ローンが前年比42%減の1,320億米ドル。サステナビリティボンド・ローンが1664億米ドル、サステナビリティ・リンクボンド及びローンが763億米ドル、トランジションボンドが35億米ドル。但し、CBIは、トランジションボンドは、体系的にはグリーンボンドの一形態としてとらえている。
2022年の調達の特徴では、レジリエンスを資金使途とする調達が伸びていく兆しがあったと説明。2025年までに年間5兆米ドルを超える可能性があるとした。また国債での発行が増えていくとも見通した。
サステナビリティ・リンクボンドやローンについては、「グリーンウォッシュ」の懸念が高まっていると強調。CBIとしては、改訂作業中の気候債券基準(CBS)でSPT設計の原則を確立し、是正していく考えをみせた。トランジションボンドは、日本で発行が増えているとした。
【参照ページ】Sustainable Debt Tops $1 Trillion in Record Breaking 2021, with Green Growth at 75%: New Report
【参照ページ】Green bonds offer pricing benefits to both issuers and investors
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