印ソフトウェア大手HCLテクノロジーズは1月18日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の場で、水をテーマにした起業家「アクアプレナー」を支援する「アクアプレナー・イノベーション・イニシアチブ」での支援先企業リストを発表した。合計10のスタートアップが選ばれた。
同イニシアチブは、淡水の保全と資源管理の世界的なアジェンダを推進するためのプラットフォーム。デロイトとセールスフォースが共同運営しているイノベーション・デジタルプラットフォームUplinkと提携し、世界経済フォーラム(WEF)が運営している。
HCLテクノロジーズは2022年、5年間で1,500万米ドル(約19億円)を拠出すると発表。今回の発表は2022年9月に開始したプログラム第1弾に関するもので、227の応募があり、10のスタートアップが選ばれた。支援額は1社あたり19万米ドル(約2,500万円)。
【参考】【国際】HCLテクノロジーズ、水をテーマにした起業家支援イニシアチブ発足。5年間で19億円(2022年6月3日)
今回選ばれた10企業は、
- アメリカのEpic Cleantec:都市部の建物内の廃水を再利用できるイノベーション技術を提供
- アルゼンチンのKilimo:ビッグデータと機械学習を活用した農業での水利用の監視、削減、改善
- スイスのbNovate Technologies:水道水に含まれる細菌の濃度をモニタリングする自動遠隔型のバイオセンサーを開発
- インドのIndra Water:廃水の一次処理に化学薬品を使用しない分散型の廃水処理システムを提供
- ケニアのMajik Water Technologies:大気中の水分を凝縮させて水を生成するプロダクトを開発
- インドのAquaNurch:養殖場の遠隔操作とリアルタイムでのモニタリングが行えるサービスを提供
- カナダのOneka Technologies:波力発電での海水を淡水に変えるシステムを提供
- スイスのOpenversum:水中の重金属を除去できる組み立て可能なフィルターを開発
- カナダのRainGrid:地域全体の住宅地の雨量をモニタリング、AIを活用し適切な貯蔵、排水を行うサービスを提供
- シンガポールのWateroam:電気を使用せず安全な飲料水を生成できるろ過装置を開発
【参照ページ】10 Entrepreneurs Share CHF 1.75 million to Tackle Global Freshwater Crisis
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