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【国際】世界経済フォーラム、2023年は世界的なリセッション。食糧・エネルギー価格高騰は今年がピーク

 世界経済フォーラム(WEF)は1月17日、2023年の年次総会(ダボス会議)で、世界経済の見通しに関する報告書を発表した。回答したエコノミストの約3分の2が2023年の世界的なリセッションを予測し、2022年9月の前回調査より約2倍悪化した。

 今回の発表は、WEFのチーフエコノミストコミュニティでのアンケート結果をまとめたもの。調査対象の63%が2023年に世界的なリセッションが起こる可能性が高いと予測し、18%が極めて高いと回答した。地域別の経済成長の弱さについては、欧州は前回の86%から100%に、米国は前回の64%から91%に悪化し、中国は成長への期待感が二極化する結果となった。

 2023年に高いインフレが発生するかを問う調査では、中国の5%から欧州の57%まで地域により偏りがある結果だった。2022年に実施された各国の中央銀行による金融引き締めのスタンスは継続する見通しだが、適切な水準での引き締めの難しさを指摘した。


(出所)WEF

 企業業績の悪化の原因として、需要の低迷、借入コスト、原価の上昇を挙げ、グローバル企業はその対策として事業コストの削減(86%)、従業員の解雇(78%)、サプライチェーンの最適化(77%)を行うことを予測した。加えて、すべての回答者が戦争等による地政学的リスクが経済活動の行く末を決定づけると回答した。

 WEFが2023年1月に発表した「グローバルリスク報告書2023」では、今後2年間の短期的なリスクのアンケート結果も発表され、生計コスト危機が首位だった。しかし今回の報告書では、生計コスト危機はピークに近い可能性があり、2023年末には深刻さが軽減していると予想した割合が68%であり、エネルギー危機に関しても64%が年末までに何らかの改善の兆しがあると予想した。

【参考】【国際】世界経済フォーラム、グローバルリスク報告書2023年版発表。気候変動緩和の失敗が最大(2023年1月14日)

 ポジティブな見通しとして、サプライチェーンの混乱がないこと、家計の強さ、インフレ圧力の緩和の兆し、労働市場の回復の継続、中国の新型コロナウイルス政策の転換による景気回復、エネルギー移行による機会の増加、新興国市場の回復等を挙げた。

【参照ページ】Chief Economists Say Global Recession Likely In 2023, But Pressures On Food, Energy and Inflation May Be Peaking

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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