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【ウクライナ】FAOとEU、農業バリューチェーン強化を支援。植物遺伝資源庫も避難

 国連食糧農業機関(FAO)とEUは1月4日、ウクライナの農業・漁業のバリューチェーンの強化のため1,550万米ドル(約20億円)の支援を発表した。EUが資金拠出し、FAOがプロジェクトを推進する。

 今回の発表は、ロシアのウクライナ侵攻によるウクライナの食料安全保障の強化を目的としたもの。FAOの調査結果では、戦争による影響で同国の農家の4人に1人は農作物の生産の縮小または停止しており、供給とバリューチェーンが混乱している。

 今回のプロジェクトは、2021年2月から準備が開始されたが戦争により中断。2023年3月から5月に再開し、家庭で消費するための農作物生産を継続するために緊急に必要な肥料、種芋、現金等の支援を実施した。今後2023年3月から、4州の野菜、果物、水産養殖の事業者を対象に募集を行い、1農家あたり最大2.5万米ドル(約330万円)の助成金を支給する。

 同時に、同国における植物の多様性を確保するため、ウクライナ国立農業科学アカデミーの支援も行う。同国の植物遺伝資源のコレクションを安全な場所に移動させ、データベースの整備を行う計画。

【参照ページ】Ukraine: EU-FAO partnership to ensure recovery and development of agricultural value chains

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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