欧州委員会は1月5日、カメルーンに対し違法・無報告・無規制(IUU)漁業の撲滅に向けた非協力国として認定する手続きを開始すると発表。今後、EU理事会で最終決定を行う。EU理事会で認定されると、EU加盟国全体でカメルーンからの水産物の輸入が禁止される。
今回の発表は、2010年に発効されたEUのIUU規則に基づく判断。第三国に対してIUU漁業に関する調査を行い、非協力的であることがわかった場合にイエローカードを発行する。その後、欧州委員会と該当国当局との間で問題解決に向けた議論が開始され、進展が十分でない場合にレッドカードを発行し非協力国として認定する。現在EUから非協力国としてレッドカード認定されている国は、カンボジア、コモロ連合、セントビンセント及びグレナディーン諸島の3ヶ国。ベリーズ、スリランカ、ギニアは、かつて、レッドカード認定されていたが、今は解除されている。
カメルーンをレッドカード認定する理由は、IUUリスト対象の船舶に対し漁業を行う権利を与え続けていること、同国外での漁業を行う漁船の効果的な管理と監視を行う能力を示していないこと、欧州委員会からの質問に対して適切かつタイムリーな回答を行わず非協力的であること。
欧州委員会は今後、カメルーンの課題が解消できるようカメルーン当局との対話を継続する。
【参照ページ】Fight against illegal fishing: Commission identifies Cameroon as a non-cooperating country
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