関西電力と福井県敦賀市は12月16日、原子力発電電力での水素(イエロー水素)の製造実証を始めると発表した。イエロー水素の国内初プロジェクトとなる。
敦賀市は2018年、日本政府の脱原子力発電の方針を受け、新たなエネルギー産業として水素に着目。東芝エネルギーシステムソリューションとの間で、水素サプライチェーン構築に関する基本協定を締結。2019年には、 水素サプライチェーンの構築を目指す敦賀市調和型水素社会形成計画「ハーモニアスポリス構想」を打ち出している。
その一環で、東芝エネルギーシステムズは2019年12月隣接する敦賀市公設地方卸売市場に設置した太陽光発電パネル(設備容量40kW)から電力を供給し、1日当たりFCV8台分の水素を生産能力を整備。2020年11月には、再生可能エネルギー由来の水素(グリーン水素)を燃料電池車(FCV)に充電したり、近隣施設に電力を供給したりできる「H2Oneマルチステーション」の1号機を福井県敦賀市の公設市場に開所した。
今回の関西電力との実証では、関西電力の原子力発電所の電力をH2Oneマルチステーションに送り、水素を生産するというもの。実証期間は、12月16日から2023年2月28日を予定。1日にFCV1台分4.3kgの水素を生産する。
【参照ページ】原子力発電の電気を活用したCO2フリー水素製造の実証開始について
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