スペイン電力大手イベルドローラは11月23日、同社の持続可能な調達戦略が、スペイン標準化・認証協会(AENOR)からISO20400(持続可能な調達)の外部保証を取得した国内初の企業となったと発表した。
ISO(国際標準化機構)が策定したISO20400(持続可能な調達)は、企業や政府などあらゆる組織の調達活動において、環境影響を最小限にとどめ、人権問題に対処し、社会及び経済へ貢献する努力を行うようにするための国際規格。2017年に制定された。
【参考】【国際】ISO20400(持続可能な調達)、第二次国際規格原案発表。2017年に発行か(2016年9月6日)
同社は、2021年の調達全体の82.5%にあたる100億ユーロ(約1.4兆円)以上をAENORが定義するレベルを満たしたサプライヤーと契約を結んでいる。レベルが基準に満たない場合には、サプライヤーに対して改善計画を提案しており、過去1年以内にサプライヤーから提出された計画案は500以上、このうち50%以上の案で基準を満たす計画だったとのこと。
AENORの監査結果では、同社の調達プロセスにおけるデジタルツールの活用について評価した。購買部門はBIツールを活用しリアルタイムにデータを分析し、意思決定と報告を実施。サプライヤーのパフォーマンスをコスト、時間、リスクの観点から評価しスコアリングされている。また、持続可能性とサプライヤーを管理する文化が管理職を含む組織内に根付いており、契約条件に関しても透明性が確保されている。
また、同社は11月17日、2025年までに同社が持つ世界中の高・中容量の送電網の80%以上をスマートグリッド化する計画を発表した。2025年までの3年間で270億ユーロ(約3.9兆円)を投資する。
同社では、毎年1億ユーロ(約140億円)以上をスマートグリッドのイノベーションプロジェクトに投資。また、同社のスマートグリッドに関する研究機関であるグローバル・スマートグリッド・センターを設立し、120以上のプロジェクト、220人以上の専門家が再生可能エネルギーの統合やエネルギー貯蔵システム等に関する研究を進めている。
【参照ページ】We became the first company with AENOR’s Sustainable Procurement Strategy certificate
【参照ページ】More than 80% of Iberdrola’s high and medium voltaje grids worldwide will be smart by 2025
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