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【国際】CCEP、サステナビリティ目標引上げ。コカ・コーラ・カンパニーとも連携強化

 欧州・アジア飲料大手コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ(CCEP)は12月2日、同社サステナビリティ・コミットメント「This is forward」で掲げる目標の引上げを発表した。This is forwardは、「気候変動」「容器・包装」「水」「サプライチェーン」「飲料栄養」「社会」の6分野で構成されている。

 気候変動では、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)達成目標と、2030年までに同スコープで二酸化炭素排出量30%削減目標を継続。2030年までに100%再生可能エネルギー電力へ転換するとした。さらに2023年までに欧州、2025年までにアジア・太平洋諸島の全サプライヤーでの、科学的根拠に基づく削減目標の設定も標榜。2030年までに欧州、2025年までにアジア・太平洋諸島の全サプライヤーの100%再生可能エネルギー転換も掲げた。

 容易・包装では、コカ・コーラ・カンパニーの廃棄物ゼロ・ビジョン「World Without Waste」と連携。2025年までに包装・容器を100%リサイクル可能なものにし、2023年までに欧州で、2025年まで他国でのリサイクルPET容器含有率50%に引き上げる。また2030年までにバージンプラスチック容器を全廃。同年までに販売したボトル容器及び缶を全て回収する。2023年には、再利用可能な容器に関する目標も設定予定。

【参考】【アメリカ】コカ・コーラ、世界全体で2030年までにペットボトル・空き缶を100%リサイクル(2018年1月26日)

 水では、飲料事業で使用する水消費量と同量の水系への還元を掲げ、全製造拠点で個別状況を踏まえた目標を設定するとした。また、2030年までに同社が「リーダーシップ・ロケーション」と指定する欧州8拠点、アジア・太平洋諸島4拠点での100%リジェネラティブな水使用も目標とした。コカ・コーラ・カンパニーの2030年水戦略とも連携する。

【参考】【国際】コカ・コーラ、水の安全保障2030年戦略を公表。リジェネラティブ水消費等を遂行(2021年3月28日)

 サプライチェーンでは、農作物と原料で100%サステナブル調達目標を継続。さらに、サステナビリティ、倫理、人権を含むサプライヤー原則を、全サプライヤーに適用する目標も明示した。

 飲料栄養では、2030年までに低カロリーまたはノーカロリー飲料の売上比率50%目標を設定。2025年までに欧州で10%、ニュージーランドで20%、オーストラリアで25%、インドネシアで35%の減糖も進める。

 社会では、2030年までに従業員の女性比率を3分の1にすること、従業員の障がい者比率を10%にすること、雇用問題を抱える50万人へのスキル開発支援を追加した。女性管理職比率も40%から45%とし、目標年も2030年に設定した。

 さらに同社は、生物多様性アクションの必要性にも言及。第15回国連生物多様性条約(CBD COP15)における企業の役割の重要性を強調した。同社は、自然資本分野全般での科学的根拠に基づく目標策定を掲げる国際イニシアチブ「Science Based Targets Network(SBTN)」にも参画しており、今後コミットメントを明確化していく考え。

【参照ページ】Sustainability is at the heart of our business
【参照ページ】Advancing our Sustainability Commitments

【画像】CCEP

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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