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【国際】APEC首脳会議、バイオ・サーキュラー・グリーン(BCG)経済バンコク目標を採択

 タイのバンコクで開催されていたAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議は11月19日、「バイオ・サーキュラー・グリーン(BCG)経済バンコク目標」を採択した。安全で持続可能かつインクルーシブな経済成長を追求する。

 BCG経済バンコク目標は、「気候変動」「持続可能でインクルーシブな貿易と投資」「生物多様性を喪失を阻止し再生させるための環境保全、天然資源の持続可能な利用と管理」の3つを柱とし、重視する政策を定めたもの。

 気候変動では、気候変動の緩和、適応、レジリエンスの全てに重点を置き、緩和では再生可能エネルギーを含めたクリーンで低排出なエネルギー技術を採用するための地域の能力をさらに強化することを掲げた。非効率な化石燃料補助金も合理化し段階的に廃止することも盛り込んだ。農業でも、食品廃棄物や食品ロスを減らすとともに、農業生物多様性の保全、農業分野の革新的アプローチを促進した持続可能でレジリエントな農業の実現を進める。災害リスクファイナンス保険を含めた資金の動員にも言及。カーボンプライシングや国際カーボンクレジット市場、タクソノミーやその他の調整アプローチ等の選択肢を模索することも掲げたが、「適切な場合には」の文言を加えたことから、消極的な国があったことが伺える。

 持続可能でインクルーシブな貿易と投資では、グリーン公共調達での協力やベストプラクティスの共有、サプライチェーンでのサステナビリティ強化、環境財貿易に対する非関税措置化の検討、中小企業のESGマネジメント能力強化、ジェンダー平等や女性のインクルージョン&エンパワーメントを掲げた。観光、製造業、農業、輸送・物流でのESG強化も盛り込んだ。

 環境保全及び天然資源の分野では、違法・無報告・無規制(IUU)漁業の防止・撲滅、持続可能な漁業・養殖、海洋プラスチック汚染防止、サプライチェーンでの森林違法伐採撲滅、持続可能な廃棄物マネジメント、サーキュラーエコノミーの推進協力等を盛り込んだ。

【参照ページ】2022 Leaders’ Declaration
【参照ページ】Bangkok Goals on Bio-Circular-Green (BCG) Economy
【画像】APEC 2022

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