トルコ自動車大手トルコ・オートモービル・イニシアチブ・グループ(Togg)は10月29日、同国ゲムリクに完成した工場で、同社初の自動車車種「C SUV」の生産を開始した。Toggはトルコが待望していた初の国産自動車メーカーで、最初から電気自動車(EV)の開発・生産のみに絞っている。
Toggは、2017年11月にエルドアン大統領が国産自動車メーカー創設構想を発表。2018年にトルコの有力グループが合弁で創業した。出資構成は、Anadolu Groupが19%、BMCが19%、Kök Groupが19%、Turkcellが19%、Zorlu Holdingが19%、TOBBが5%だったが、2019年にKök Groupがプロジェクト参画から撤退し、現在はAnadolu Groupが23%、BMCが23%、Turkcellが23%、Zorlu Holdingが23%、TOBBが8%。2019年に「C SUV」のコンセプトデザインを発表、2020年に工場を着工。ついに生産開始にまでこぎつけた。
同社の計画では、2023年度に17,000台から18,000台を生産。将来的には年間17.5万台の生産も見込む。雇用は最終的に直接雇用が4,300人、間接雇用が2万人と見積もっている。2030年までに100万台を生産し、国民所得を500億米ドル以上の効果があるとしている。
トルコのムスタファ・バランク産業技術相は2021年12月、Toggと中国リチウムバッテリー大手孚能科技(ファラシス・エナジー)が、合弁でシロ(Siro)を設立し、Toggの自動車工場の横に国内初のEVバッテリー工場を建設する計画も発表している。またToggは、「Trugo」ブランド名で、急速EV充電ステーションをトルコで1,000ヶ所建設する計画も表明済み。
現在、EV組立部品の多くは、海外からの輸入。現地生産比率は目下51%だが、将来的には65%にまで引き上げる計画。また2つ目の車種となるセダンタイプは2024年の販売開始を予定している。アフターサービス拠点も、予約受付開始までに7地域20ヶ所、2023年までに39ヶ所整備する。
【参照ページ】Togg Technology Campus opens with a ceremony on October 29th, the C SUV rolls off the mass production line
【画像】Togg
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら