デンマーク電力大手オーステッドは10月26日、気候変動と海洋生物多様性を一体的に課題解決するため、世界自然保護基金(WWF)との5年間のグローバルパートナーシップを締結したと発表した。海洋生物多様性を育む洋上風力発電の展開を実現させていく。
オーステッドは、洋上風力発電でのネイチャーポジティブを2030年までに実現することを目標として掲げている。今回のパートナーシップでは、海洋の生物多様性にネットでプラスの影響を与えるための追加手段を考案するイニシアチブを進め、実証していく。また、各国政府に対し、科学的根拠に基づく洋上風力発電での海洋生物多様性の要件の在り方について提言していく。
具体的プロジェクトの第1弾では、北海で海洋生態系再生プロジェクトに着手。第一人者の学識経験者の支援も得ながら、海洋生態系に利益をもたらす新しい手法や技術の開発に加え、モニタリングまでを実施していくアプローチを磨く。特に、北海で希少となった岩礁域生物、特に在来種のカキとハマグリを大規模に再増殖する方法の改善に焦点を当てる。岩礁域生物は、海洋生物の生息地になるため、海洋生態系全体にプラスの影響を及ぼすという。
オーステッドとWWFは、プロジェクトの鏑矢として、11月に開催される国連気候変動枠組条約第27回シャルム・エル・シェイク締約国会議(COP27)で、サイドイベントを開催し、第一線の専門家とベストプラクティスを議論する予定。
【参照ページ】WWF and Ørsted in new global partnership to unite action on climate and ocean biodiversity
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