仏エネルギー大手トタルエナジーズと自動車部品世界大手仏ヴァレオは10月20日、新たな誘電性流体を活用した電気自動車(EV)用バッテリー冷却技術の開発で協働すると発表した。二酸化炭素排出量の削減にもつなげる。
従来の技術では、バッテリー内部からの冷却に流体を用いることができない。そこでトタルエナジーズは、バッテリーセルと直接接触できる誘電体冷却剤を開発した。また、ヴァレオは、関連する熱システムの専門的知見を提供し、電気自動車(EV)のバッテリーパック内に同冷却剤を組み込むソリューションを開発。これにより、適切な温度調整を行い、性能の最適化ができるようにする。
今回の協働でヴァレオは、車載バッテリーの冷却に使用する熱システムを軽量化し、電気自動車(EV)全体の重量、航続距離、二酸化炭素排出量を大幅に改善。バッテリー火災リスクに対する安全性も向上させることができる見込み。
またヴァレオは、快適性や電動パワートレインの効率性等にも対応するため、充電の強度と速度に適応した包括的なスマート低炭素型熱管理システムも開発。トタルエナジーズとの協働で、同システムの最適化も進める。
【参照ページ】TotalEnergies and Valeo partner to innovate battery cooling in electric vehicles and reduce their carbon footprint
【画像】Valeo
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