飲料世界大手英ディアジオは10月26日、同社のマーケティング及び広告代理店担当部門向けに、インクルーシブ・デザイン研修プログラムの提供を開始すると発表した。同社製品、広告キャンペーン、ブランド体験、デザイン等でのインクルージョンを強化する。
今回のアクションは、同社が2015年に策定したプログレッシブ・マーケティング・コミットメントの一環。台本作成からCMまで、誰もが自分自身を表現しているように感じることができる広告・メディア環境の創出を目指している。
今回の研修プログラムは、デザイン、ブランド、セミオティクス専門家の協働で開発。マーケターがインクルーシブ・デザイン原則、消費者の個性、文化の違いを尊重する方法を学び、デザイン工程での無意識バイアスの取除を進める。
同社はまず、今後12ヵ月間で同社のマーケティング及び広告代理店担当部門の全従業員1,200人を対象に同プログラムを提供。その後、世界中の同社広告代理店チームにも展開する。
また、同社は、デザインとクリエイティブ業界のダイバーシティの促進にも着手。英国では現在、クリエイティブディレクターのうち女性比率は17%に留まり、クリエイティブワーカーの12%は低所得者層出身という。そこで同社は、グーグル及びアディダスとともに、英ロンドンと米ニューヨークで、大学の学位を持たない新米クリエイター向け無料夜間学校プログラム「D&AD Shift」を支援。2022年には、ニューヨークの受講生の76%が就職に成功した。
同社は過去12ヵ月間、世界でのマーケティング・キャンペーンを女性ディレクターで主導。同社広告は、消費者調査で尊敬に値する人物やポジティブなロールモデルを描くという点で、業界平均を常に上回った。さらに主流メディアのダイバーシティ&インクルージョンを実現するため、プラットフォームや出版企業への投資も継続。英タブロイド紙ザ・サンと協働し、女子ラグビーの支援を呼びかけた。
【参照ページ】Diageo introduces inclusive design training for marketers
【画像】Diageo
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