ロンドン証券取引所グループ(LSE)のFTSE Russelは10月19日、同社を代表するグローバル株式指数「FTSE All-World Index」のカーボンフットプリントに関する分析結果を報告した報告書を発表した。2050年までの運用ポートフォリオのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量ゼロ)にコミットするアセットオーナーのイニシアチブ「Net-Zero Asset Owner Alliance(AoA)」からの呼びかけに応じた。
今回の発表は、先進国と新興国、大企業と中小企業をあわせた4,000社以上の2014年から2020年までのスコープ1、スコープ2の二酸化炭素排出量の変化を分析したもの。スコープ3については今後アップデート予定。
対象期間において、投資対象の拡大により構成銘柄のカーボンフットプリント総量は増加。一方で、2019年から排出量は減少しており、半数以上の構成銘柄で前年比で排出量が減少していた。また、対象期間において、総量で年5%、原単位で年2%のペースで減少していた。新型コロナウイルス・パンデミックの影響で2020年には総量では年13%、原単位で年10%減少した。
セクター別では、電力会社における排出量削減が大きかった。テクノロジー企業は構成銘柄の増加と各企業の排出量が増加した。また、一部のエネルギー企業が構成銘柄から外れたことにより、ポートフォリオのカーボンフットプリントが大きく減少した。
【参照ページ】The London Stock Exchange Group analyses decarbonisation trends in the investment universe
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