米従業員働きがい調査機関Great Place to Work Instituteは10月13日、世界の働き方各地域トップ合計25社を対象とした「World’s Best Workplaces 2022」を発表した。2022年の首位は、独物流大手ドイツポストDHLグループ傘下のDHLエクスプレス。日本企業の入賞は0社。
「Great Place to Work(GPTW:働きがいのある会社)」表彰は、世界各地域毎の表彰があるが、「World’s Best Workplaces」はそれの国際版。エントリー対象となるのは、世界全体で従業員5,000人以上で、全従業員の40%以上が海外社員のグローバル企業。そのうち、北米、中南米、欧州、アフリカ、アジア、オーストラリアで展開されるGPTW表彰で上位5番目までに入った企業から選定される。GPTW調査では、企業人事による回答だけでなく、従業員への匿名調査が主な評価データとなる。
World’s Best Workplaces 2022ランキング
- DHLエクスプレス(ドイツ)
- ヒルトン(米国)
- シスコシステムズ(米国)
- セールスフォース(米国)
- Millicom(ルクセンブルク)
- アッヴィ(米国)
- デロイト(英国)
- ヒルティ(リヒテンシュタイン)
- SCジョンソン(米国)
- ストライカー(米国)
- テレパフォーマンス(フランス)
- メドトロニック(アイルランド)
- EY(英国)
- VRIO: DIRECTV & SKY(アルゼンチン)
- SAP(ドイツ)
- スコシアバンク(カナダ)
- アクセンチュア(米国)
- ネスレ(スイス)
- ケイデンス・デザイン・システムズ(米国)
- Mercado Libre(アルゼンチン)
- FedEx(米国)
- コンセントリクス(米国)
- ソプラ・ステリア(フランス)
- アドビシステムズ(米国)
- ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(米国)
Great Place to Work Instituteは、上位25社では「ウェルビーイング」「フレキシビリティ」「公平性」に投資をしていると分析。ウェルビーイングでは、従業員のレジリエンスとメンタルヘルスを支援する福利厚生プログラムを提供しているとした。
フレキシビリティでは、新型コロナウイルス・パンデミックを受け、従業員が在宅勤務を重視するようになったと指摘。また、ヒルトンのように勤務場所だけでなく、勤務時間、部署、給与の支払い方法等、柔軟な選択肢を提供している企業もあると紹介。従業員にとって、フレキシビリティは企業の「適応力」と見做されていると分析した。
公平性では、上位25社のコミットメントが際立っていたと言及。上位25社の従業員は、「公正な給与」「公正な昇進」に関する回答が75%と、競合企業平均より9パーセントポイント高かったという。職場における公平性には、多様性・公平性・包括性・帰属意識(DEIB)に対するコミットメントが必要とし、従業員の経験格差解消を進めている企業は、景気後退を生き残り、株式市場をアウトパフォームする可能性が高くなると分析した。
【参照ページ】World’s Best Workplaces Invest in Well-Being, Flexibility, and Equity
【ランキング】World’s Best Workplaces 2022
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